誕生〜家督相続
享禄３年1月21日、越後守護代・長尾為景の末子として生まれる。
天文５年（1536）頃から春日山城下の林泉寺に入門し勉学に励んだといわれる。
この年に父・為景が没し、兄の晴景が家督を相続した。
天文12年（1543）頃に元服し景虎と名乗り、病弱な晴景を侮り反乱に動いた長尾揚北衆を抑えるため栃尾城に入り、
母の実家である栖吉長尾氏の助力を得て、中越を平定し初陣を飾った。
また、天文14年（1545）、黒滝城主の黒田秀忠が晴景に対して謀反を起すと、景虎は守護・上杉定実から兄に代わって討伐するように命じられ、
翌年、黒田一族を殲滅し、武名を轟かせた。これにより晴景を廃し、景虎を当主に据える動きが起こり、一触即発の事態となったが、
天文17年（1548）、上杉定実の調停により、景虎は晴景の養子となることで、円満に守護代の座についた。
天文19（1550）には、兼ねてより景虎の擁立に異を唱えていた一門の長尾政景が謀反が坂戸城に籠もって謀反を起した。 景虎は政景方の栃木城を攻略。その後、政景方であった琵琶島城主・宇佐美定満が景虎につき、形勢不利と見た政景は、景虎に誓詞を奉じ降伏した。
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