市村鉄之助 いちむら てつのすけ
生没年:1854-1??? 出身:美濃国大垣
土方の小姓役
安政元年、美濃国大垣に生まれる。
慶応3(1867)年、14歳の時に、七つ上兄・辰之助と共に新選組に入隊し、両長召抱人として、近藤勇・土方歳三の小姓役を務めた。
土方の意を受けて
鳥羽・伏見の敗戦後、兄・辰之助は新選組を離脱したが、鉄之助は甲州戦争敗戦後も、会津、箱館と土方に従い転戦する。
箱館戦争で、小姓たちも減っていき、最後に鉄之助一人だけが残ったという。
新政府軍の総攻撃を前に、土方に強く命じられ、土方の遺髪と時世の句を手に、箱館から脱出した。
約3ヵ月後、鉄之助は日野の佐藤彦五郎宅に現れ、遺品を届けた。
その後、3年ほどの間、佐藤家に匿われ、剣術などを学んだという。
その後
実家に帰った鉄之助は辰之助と再会を果たした。
その後は、西郷隆盛の旗下に加わり西南戦争を戦い、田原坂で討ち死にを遂げたともいわれている。