松本捨助 まつもと すてすけ
生没年:1845-1918 出身:武蔵国多摩 父松本友八
別名等:松本棄助。松本正。
放蕩息子
弘化2年4月24日、武蔵国多摩郡本宿村の名主・松本友八の長男として生まれる。
幼いころから天然理心流を学んだが、博徒と交わるなど、放蕩生活を送り実家から勘当されていた。そして、松本家に養子に迎えられたのが土方歳三の甥・錠之助であった。
執念の新選組入隊
文久3(1863)年2月の浪士組上洛に参加しようとしたが、家族に反対されたため、一時は断念した。
しかし、秋に突如上洛して壬生屯所に土方歳三を訪れ入隊を申し出たが聞き入れられなかった。
帰郷後、小島鹿之助に説得され新選組入隊をあきらめた。
しかし、新選組の思いが絶えることはなく、慶応3(1866)年夏、入隊がかない、局長附人数に名を連ねた。
戊辰戦争〜離脱
慶応4(1868)年、鳥羽・伏見の戦いに敗れ、江戸帰還後、甲陽鎮撫隊として出陣する。
その際、土方の馬を引く捨助の姿が目撃されたという。
捨助は甲州勝沼にて負傷したという。
その後、会津から仙台まで転戦し、そこで隊を離れた。
その後
帰郷後は、井上源三郎の姪を後妻に迎え、東京牛込に住んだ。
晩年は八王子で暮らし、大正7年4月6日にこの世を去った。
享年74。
※大河ドラマ『新選組!』の滝本捨助のモデルとなった人物。