佐々木愛次郎 ささき あいじろう
生没年:1845?-1863 出身:武蔵国多摩 父宮川久次郎
新選組美男五人衆
弘化2年頃、錺職人の子として大坂に生まれる。
文久3(1863)年4月ごろ入隊し、新選組美男五人衆に数えられる。
柔術の達人
柔術の達人であったともいい、4月16日、松平容保への上覧試合が行われるに際しては、佐々木蔵之介と組み、柔術を披露した。
芹沢鴨らと見世物見物に行った際、芹沢が「オウムを水で洗ってみろ」といって息巻くのを沈め、その場を収めたという。
陰惨な最期
後に見世物小屋の香具師の弟の娘・あぐりと出逢い恋に落ちた。
芹沢があぐりに横恋慕し妾に際しだすよう強要するのを受け、謀略を服した佐伯又三郎に賭け落ちを勧められ、8月1日夜脱走し逃げる途中、佐伯らの待ち伏せに遭い惨殺されたという。
あぐりは暴行を受けた末、舌を噛み切って死んだとも、共に切り捨てられたともいう。
佐々木はその時19歳であったといわれている。